TOKYO TATEMONO
MUSIC OF THE SPHERES

ピアニスト、角野隼斗が音楽を通した様々な”出会い”を語る20分

TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES
2026.05.31
ウィーン交響楽団との公演や築地JAMを振り返りました

5月31日の放送では、
久々に六本木のスタジオから、
ウィーン交響楽団との公演や築地JAMでの飛び入り演奏について語りました。

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さて今回は、久しぶりに六本木のJ-WAVEスタジオからお届けします。
数日前にヨーロッパから帰国し、今回は日本に2週間弱滞在する予定です。
ウィーンとドイツ・ドレスデンでコンサートがあり、しばらくヨーロッパに滞在していましたが、
現在は絶賛時差ボケ中。今日は朝4時半に起き、昨日はなんと朝2時に目が覚めました。
もはや朝というより夜ですね。
とはいえ、明日くらいには元に戻るのではないかと思っています。

ウィーンでは、歴史あるコンツェルトハウスで演奏する機会をいただきました。
共演したのはウィーン交響楽団、そして指揮者のペトル・ポペルカさん。
ラヴェルの《ピアノ協奏曲 ト長調》を演奏しました。
彼らとは今後、日本ツアーでも共演する予定です。

ウィーンでの演奏は今回で3回目ほどになりますが、
やはり音楽の都として長い歴史を持つ街ならではの独特な緊張感があります。
毎回、特別な思いでステージに立っています。
今回演奏したラヴェルの《ピアノ協奏曲 ト長調》は、約20分の軽快な作品です。
1930年前後にラヴェルがアメリカを訪れた際に受けた音楽的影響が色濃く反映されており、
リズミカルでジャジーなハーモニーも随所に登場します。

一般的なピアノ協奏曲は、ピアノが圧倒的な主役となり、
オーケストラがそれを支える構成が多いのですが、この作品はオーケストラも非常に難易度が高く、
各楽器のソロも数多く用意されています。
そのため、ソリストでありながらオーケストラと対等な立場で音楽を作り上げているような感覚になる、
とても魅力的な作品です。掛け合いの楽しさに加え、その美しさも格別でした。

帰国後には「築地JAM」というイベントにも足を運びました。
友人たちが多数出演していたこともあり、ぜひ観に行きたいと思ったのです。
ドラマーの石若駿さん率いるAnswer to Rememberには、
特別ゲストとしてくるりの岸田繁さんも参加していましたし、
サックス奏者の松丸契さんなど、普段からさまざまな場所でお会いするミュージシャンたちも出演していました。

すると、会場で飛び入り参加することになり、Answer to Rememberと岸田さんと一緒に、
くるりの『琥珀色の街、上海蟹の朝』を演奏しました。とても素晴らしい時間でした。
会場は築地本願寺の前に設けられた特設ステージ。
ライトアップされた築地本願寺を背景にした空間は非常に幻想的で、
その独特な建築様式も相まって、特別な雰囲気に包まれていました。
お客さんも大いに盛り上がり、本当に楽しいライブになりました。

実は築地は昔から好きな場所です。
時差ボケで早朝にお腹が空いたときなど、朝5時や6時に海鮮丼を食べに行くこともあります。
そんな馴染みのある場所で演奏できたのは初めての経験でした。

会場ではBIGYUKIさんにもお会いしました。今回は共演こそありませんでしたが、
ニューヨークや東京など、さまざまな場所で顔を合わせる機会があり、
久しぶりにいろいろな話をすることができました。
また、ジョン・バティステのライブも観に行きました。
彼のライブを観るのは今回が初めてでしたが、本当に素晴らしかったです。
ステージ全体が幸福感に満ちていて、特に印象的だったのは鍵盤ハーモニカの演奏でした。
彼のトレードマークの一つでもありますが、「こんな表現ができるのか」と驚かされました。
ピアノを弾きながら歌うアーティストならではの感性なのかもしれません。
僕自身も時々鍵盤ハーモニカを演奏するので、なおさら興味深く感じました。
ライブ終盤には、ジョン・バティステとバンドメンバーが客席へ降り、
そのまま演奏を続けながら会場の外へ移動していきました。
気づけばステージ上には誰もいなくなり、
「今、何が起きたんだろう」と思っていたら、彼らはそのまま屋外で演奏を続けていたのです。
そんな演出があるのかと驚きましたが、本当に素晴らしい音楽空間でした。

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最後にお知らせです。

夏のピアノリサイタル“Chopin Orbit+” / “Cateen Orbit”を開催します。
2つのプログラムで、2つの会場で計4公演を行います。
8月18、19日が東京サントリーホール、
そして8月24、25日が大阪のザ・シンフォニーホールです。

また、池井戸潤さん原作のミュージカル『民王』の音楽を担当することになりました。
池井戸さんの小説がミュージカル化されるのは今回が初めてとのことで、光栄にもお声がけいただきました。
私自身、ミュージカルの作曲を手がけるのは初めてですが、現在鋭意制作中です。
上演は9月から10月頃を予定していますので、こちらもぜひチェックしていただければ嬉しいです。

角野隼斗がお届けしてきました「東京建物 Music of the Spheres」。
毎週5名の方にオリジナルロゴ入りノートをプレゼントしています。
ACROSS THE SKYのWebサイト右上バナー「Message To Studio」から、
「ノート希望」と書いてご応募ください。

「TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES」は
PODCASTでも配信がスタートしています!
Apple Podcast・Spotify・ Amazon Music でぜひチェックしてみてください。

来週もこの時間にお会いしましょう。ここまでは、角野隼斗でした。

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