TOKYO TATEMONO
MUSIC OF THE SPHERES
ピアニスト、角野隼斗が音楽を通した様々な”出会い”を語る20分
2月15日の放送では、
現在開催中の全国ツアー “Chopin Orbit”のお話や、
楽曲提供をしたフィギュアスケートの鍵山優真選手についても語りました。
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今回は六本木のJ-WAVEスタジオからお届けしています。
このスタジオで一人喋りをするのも、かなり久しぶりですね。
目の前にはピアノもあります。後ほど少し弾くかもしれません。
現在、全国ツアー2026「Chopin Orbit」を開催中です。
ピアノ・ソロで、日本全国を回らせていただいています。
その前には、1月にドイツ、スイス、イタリア、オーストリアを訪れていましたが、
久しぶりに東京に戻ってきて感じるのは、東京の冬は本当に過ごしやすいということです。
ずっと晴れていて、比較的暖かい。
この「ショパン・オービット」ツアーの初日は、八ヶ岳高原音楽堂でした。
雪が降り続き、とても寒かったのですが、最近はその寒ささえも楽しめるようになってきました。
空気の透明さ、透き通った感じがとても印象的でした。
八ヶ岳高原音楽堂は、ステージ上から外の景色が見える、一般的なコンサートホールとは違った環境です。
その空間で演奏できたことは、自分にとってとても楽しい体験でした。
自然に感化されながら演奏しているような感覚がありました。
その後は人生で初めて帯広を訪れ、続いて札幌へ行きました。
札幌では、これまで何度も訪れていますが、今年は初めて雪まつりを生で見ることができました。
写真では何度も見ていましたが、実物を目の前にすると
「雪でここまでできるんだ」という素朴な感動がありました。
マイナス10度という環境の中で、普通に生活し、活動している皆さんには本当に驚かされます。
人間が営みをしていい温度ではないようにも思いますが、慣れというのはすごいものですね。
今回の「Chopin Orbit」は、ショパンの作品を中心に据え、
その周囲に自分の作品や近代・現代の作品を配置していく、そんなコンセプトでリサイタルを行っています。
先月にはアルバム「CHOPIN ORBIT」もリリースしました。
こちらもショパンの作品と自作曲を行き来するような構成になっています。
普段のコンサートでは、さまざまな楽器や照明を持ち込むことも多いのですが、
今回は逆に原点に立ち返り、ショパンをテーマに、19世紀のサロンで演奏しているような気持ちで、
グランドピアノ1台、照明も変えずに演奏しています。
現在5公演を終え、残りはおよそ11公演。最終公演は配信もありますので、
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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現在、ミラノ・コルティナ・東京オリンピックが開催され、大変な盛り上がりを見せています。
実は、フィギュアスケートの鍵山優真選手に、
エキシビション用の楽曲を書き下ろさせていただきました。
タイトルは「frostline」です。
さらに、まったくの偶然ですが、ショートプログラムでは、僕とギタリストのMarcinとのコラボレーションによる、Stevie Wonder「I Wish」のアレンジも使用していただいています。
結果として、2曲を使っていただいていることになります。
フィギュアスケート混合団体では銀メダルを獲得されました。本当におめでとうございます。
男子個人の結果は、この収録時点ではまだ分かりませんが、
きっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると信じています。健闘をお祈りしています。
鍵山選手からは、約1年前に楽曲制作の依頼をいただき、その後、練習にも立ち会わせていただきました。
実際に滑っている姿を目の前で見ながら、どんな曲を書こうか考えていましたが、
動きの一つひとつが本当に美しく、無駄がなく、氷の上で空間を自在に操っているように感じました。
その姿に大きな刺激を受け、ピアノに向かいながら完成したのが「frostline」です。
ピアノを主体にしつつ、オーケストラとの編成で書かれた楽曲で、
鍵山選手の持つ多彩な表情やスピード感を表現できればという思いで制作しました。
一方、「I Wish」のアレンジについては、
まさかフィギュアスケートで使われるとは夢にも思っていませんでした。
曲調的にも、僕の中ではフィギュアスケートのイメージとは少し違っていました。
昨年12月の全日本選手権を観に行き、生で演技を見ることができたのですが、
細かい音のニュアンスまで、鍵山選手の動きと完全に一致していて、本当にかっこよかったです。
ということで、オリンピックも個人的にとても楽しみにしています。
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お届けしてきました「東京建物 MUSIC OF THE SPHERES」、そろそろお別れの時間です。
改めまして、ニューアルバム「CHOPIN ORBIT」は現在好評発売中です。
初回限定盤、通常盤、そしてアナログ盤の3形態でリリースされています。
詳しくはオフィシャルサイトなどをご覧ください。
番組では、オリジナルロゴ入りノートを毎週5名の方にプレゼントしています。
ACROSS THE SKYのWebサイト右上、Message to Studioから「ノート希望」と書いてご応募ください。
この後も、小川紗良さんナビゲートの「J-WAVE ACROSS THE SKY」をお楽しみください。
来週もこの時間にお会いしましょう。
ここまでのお相手は、角野隼斗でした。



